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武市半平太邸跡&武市瑞山獄中書簡~よふこそ来ざった~

先日用事のついでに武市半平太邸のあった、菜園場町の横掘公園に寄ってきました。
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「武市半平太邸跡」と書かれた石碑。でも実際に邸宅と道場があった場所は30m位東だそうです。
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瑞山が22歳の時に去った故郷・吹井の風景が庭園で再現されています。丹精込められてますね。瑞山の獄中詩「花依清香愛 人以仁義栄~」のミニチュアの石碑が可愛いw
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地元の方が設置した「半平太と冨さんを偲ぶ『夫婦石』」。
本当に清らかな愛情に包まれた良い夫婦でしたね…。

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えっと…。そこは岡田以蔵じゃなくて中岡慎太郎が良かったなあ…w
ドラマの影響とはいえ、ドロップアウトして仲間の足引っ張っただけの人の名前がここに並ぶのはヤダ。
というか武市さん、最終的に岡田のことメチャメチャ嫌がってましたよね?めっちゃ白い目で見てましたよね?まあここに住んでた頃は仲良しさんだったと思いますが。武市先生、よりによってコイツとセットなの!?って草葉の陰でビックリしてるんじゃないですろうかw
せめて他のもっと立派だった土佐勤王党の人にしてあげて~(笑)

あと菜園場商店街にいた猫さんをナデナデしたらお腹ゴロンとしてくれて癒されましたw

ところで今週の「世紀のワイドショー!ザ・今夜はヒストリー」で武市夫妻が出ていましたね。
夫・瑞山が妻以外の女性に手を出さなかった話や、瑞山の獄中での苦しみを想って妻・お冨が自ら進んで不自由な生活を送ったこと(これは同居していた瑞山の姉に見つかり止められましたがw)など、武市夫妻に関する有名な逸話が紹介されていましたが、私はこの夫婦の良さというのは、行動の気高さに表れてる部分より、お互いを愛し見つめる結び付きの強さにあると思うんですね。

というわけで武市夫妻の関係がよく表れた、妻宛て獄中書簡を紹介。

慶応元年 一月二日

 のとけき春ニ相成、みな/\さま御きけんよく御としかさ年遊され、そなた同様、愛度ぞんしまゐらせ候。
 爰許ふじ、年むかへ候、先/\めて度ぞんし候。
 扨、春ニなり、けしからぬあたゝかなる事にて候。
暮には、喜太次(※牢番の名前)参りて、いかんかなどゝ、ねんころニすゝめ候よし。誠に/\、そんしかけもなき事にて、婦人のくることハ決してせられん。よふこそこざつた。誠に、女房がひそかニあいニいたげななどゝ、万々一しれたれハ、後の世までのはぢにて候。あいたい事ハいわいでもしれたことなれど、これハさつはり思ひきリ可申候。誠に/\やすからん(※けしからん)ことぞよ。善太次などハあのよふな人ゆへ、あとさきのかんがへもなく、たゝ/\ねんころのあまりニそのよふなことをいうてすゝめても、決していかんそよ。申までもなく候へとも、ねんのため、くれ/\申進候。
竹馬、丑五郎などハ、時ニよりてハくる事ハすこしも/\気遣ハなく候へとも、これさへ、よく、時あいを見合ねハならぬ事なり。
あゝ、はや三年といふ年月を越したが、いつか、わけのわかることぞ。いかなれ、今年ハ、桜の花を見けニなるか、又、ならぬか、わかるろふとおもひ候。暮がくれハなげきをまし、春になれハ又なけき、今年ハむりニめて度よふニ哥をよみ、たゝ、いわゐなをし候。

  初日影にほひ出たるのとけさに
     おもひも春の心こそすれ

扱、此間、潮江の半兵衛と云下番をやり候処、酒とものませ候よし、大よろこびにて侯。きのふハ、かきを玉子とぢにして、もてきてくれ候。誠にふときかきにて、めつそふよく候。あれは誠ニ/\、此上もなきよき人にて、すこしも/\気遣なく候。誠によき人にて候。
 扨、又、四日の夜、喜太次をやり可申候。
             先、あら/\、かしく。
                 よりた
   二日
    おと見との
一、この本、前へ御とゝけ。
一、この状、小笠原保馬ニたしかニ御とゝけ。
前のおばさんの御哥、かんしん。
よろしく、/\/\。


正月は役人の警備が手薄になるので、獄中と留守宅間の連絡を取り持つ親切な牢番の人が、お冨さんに「男装してこっそり瑞山に会いに来ませんか」というようなことを勧めたようです。お話的には男装して忍んで行って感動の再会をする方が面白いんでしょうけど、お冨さんは夫はコソコソした未練がましい行為は嫌うだろうと瑞山の気持ちを考え、夫に会いたい気持ちを抑えて牢番の勧めを断ったわけですね。
愛するって事は、相手の価値観を尊重する事だよなあ…と夫婦の愛について考えさせられました。
瑞山は愛妻家で有名ですが、奥さんに宛てた手紙を読んでいると、単に深く妻を愛しているというより、自分の様子やその時に感じている気持ちを出来るだけ最大限に伝えようとしているんですね。ここまで率直に奥さんに自分の気持ちを語る武家の男性というのは、当時非常に珍しいことでした。そしてお冨さんは瑞山のそんな気持ちを全力で受け止めようとしたんでしょうね。
厳格な半平太さんがお冨さんの愛に甘えているような関係が見てとれるわけです。
また瑞山にとって夫婦とはこの世で一組の存在であるべきで、お冨さんと二人三脚でお互いの役割を全うしたかったのでしょうね。夫婦って奥が深い。

『歴史読本 図説幕末女性伝』でお冨さんも紹介されてるのですが、その中にお冨さんが作った武将の夫婦の押し絵が載せられていて、なんだか雰囲気が武市夫妻に似てる気がするんですね。威厳のある姿勢の夫に刀を捧げる押し絵の女性が微笑んでるように見えて、悲しい別れになりましたがこのお二人は幸せだったんだろうなと感じました。
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