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「坂本龍馬伝 明治のベストセラー『汗血千里の駒』」(著)坂崎紫瀾 (翻訳)中村茂生、磯田和秀

坂本龍馬伝 明治のベストセラー「汗血千里の駒」
(著)坂崎紫瀾 (翻訳)中村茂生、磯田和秀(東邦出版:2010年)

坂本龍馬伝説の原点、「汗血千里の駒」の現代語訳本を読みました。

作者の坂崎紫瀾(本名・坂崎斌)は嘉永六年土佐藩士の子として生まれ、明治時代に自由民権運動家、新聞記者、政治歴史小説家として活躍した人物です。

「汗血千里の駒」以前に坂崎(この頃はまだ坂崎斌名義だったかな?)は「南の海血汐の曙」(十二国記みたいなタイトルだ)という政治歴史小説を執筆し、この本に間崎哲馬、平井収二郎らと共に坂本龍馬も登場。龍馬の歴史小説での初出はこちらが先ですね。

以下感想。

●突如挿入される自由民権要素。
●井口村事件で熱血する龍馬。年齢を少なめにサバ読まれ青年→少年という扱いになり、婦女の紅涙を搾るネタにされた宇賀喜久馬のお兄さん(何と寺田寅彦の父!)が不憫です。
この井口村事件が土佐勤王党結成のきっかけになったというのは坂崎の創作でしょうね。
●“西国武士の悪い癖”として面を被った謎の美少年剣士(実はお佐那さん)に注目する龍馬。面を取られて「お前…女だったのか」というベタなオチに。
こういうのは昔からのお約束なんですね。
●お佐那さんといい雰囲気になった…と思ったら夢だった。ベッタベタですな。
単にラブコメ要素で読者サービスしてるように見えますが、女権拡張論者の坂崎には違うねらいもあったとか…えーホントに?言われなきゃわかりませんよ。
●吉田東洋暗殺犯はボカされたまま終わり。
●武市半平太の切腹も坂崎の自由民権仲間である後藤象二郎の黒歴史なのでスルーされました。なので武市さんがいつの間にかフェードアウト。
●霧島に登って鉾引っこ抜いたのはお龍さんのみ。
 龍馬はお龍さんに説教する係。誰この人
●近藤長次郎には「潔く腹を切れ」と毅然とした対応をする龍馬であった。
●ハイライトは裃着けて大広間に乗り込み、慶喜に直接大政奉還を訴える龍馬…

時代によって求められるヒーロー像の違いがわかって面白いですね。
「南の海血汐の曙」の方も現代語訳版出してほしいです。

坂本龍馬伝 明治のベストセラー「汗血千里の駒」坂本龍馬伝 明治のベストセラー「汗血千里の駒」
(2010/03/10)
坂崎紫瀾

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