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連載「以蔵 新伝」

tosacha.jpg
帯屋町の西側の端っこ近くに『土佐茶カフェ』というお店があります。
ここ食事に追加250円でお菓子と土佐茶のサービスが付くのですよ。
お昼時はだいたい満席なんですけどね。
この間みんなで行ってきたので写真。
お茶はおいしいけどここのケーキはあんましオススメできないかなー

さて、YOMIURI ONLINEの地域:高知ページで岡田以蔵の生涯に迫る新連載『以蔵 新伝』が先月から始まってます。
【以蔵 新伝】企画・連載 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
筆者の松岡司氏は以前佐川町立青山文庫の館長を務めていた郷土研究者の方で、定年後の現在も同館名誉館長として第一線で活躍されています。龍馬関係の新史料発見の際には、鑑定者としてときどき新聞にお名前が出てますね。龍馬・慎太郎・瑞山以外にも土佐藩家老や野中兼山についての本を書いてる人です。

岡田以蔵と言えば創作のイメージが9割で認識されてる様な人なので今回の連載で実像が少しでも世間に広まる事を願って…
大河ドラマの影響で何かと美化されてますが、史料上の岡田以蔵は酒色に溺れて身を持ち崩し捕縛され、女性も耐えた拷問で泣き叫びながら自白し、仲間を死地に追いやったため維新後顕彰を拒まれただけの人物です。意外に思われる方もいるかもしれませんが、これは全部当時の書簡や勤王党員の回顧録など史料にある話です。
当然ですが私はこの人が美化され、あたかも武市瑞山や仲間のために尽くした人間のようにイメージされている(大河ドラマが切欠で開催された以蔵の墓前祭に際してそういうコメントをされてる方がいましたが)のは間違ったことだと考えています。
現在実像とかけ離れた極端な人物として認識されてるのは主に司馬小説の影響ですね。

そんなわけで岡田以蔵自体は特に歴史的意義がある人でもないので割とどうでもいいのですが(お前仲間の足引っ張っただけだよね!土壇場で仲間売る程度の覚悟しかないなら最初から志士やるなー)、武市さん関連のね~、以蔵を暗殺で利用~だの以蔵が毒殺未遂を恨んで自白~だの創作から派生した妙なイメージが払拭できればイイナ!とは思うちょりますハイ。
実際の以蔵は天誅で利用されていたわけでもなければ、毒殺を恨んで自白したわけでもなく、単純に本人の身持ちの悪さから不幸を呼び込んだハタ迷惑な人物で、悲劇的な要素はまったくありません(笑)
天誅って一対一の果たし合いのイメージがあるけど単なる集団リンチだからね?もちろん武市さんのためにやってたわけでもありません。

しかし『武市半平太伝』で

 だいたい以蔵は身持ちが悪く、よく他人に金を借りている。同志と疎遠になり出したころの文久三年(一八六三)二月ごろには、勝海舟の日記に名が出ていて龍馬あたりに拾われたものかと推察するが、いつしかその龍馬らにも見放される。三月には在京の千家菊次郎が、以蔵の借りた六両を高杉晋作にかえした記事が日記にのこっていて、ところかまわず金を借りていた生活がうかがわれる。
 土佐には帰らなかったからそのまま出奔あつかいとなり、乱れた生活は無宿者鉄蔵となってついにふらちな悪行におよぶ。京都で幕府方捕吏にとらえられ、京都御構入墨者となって洛外追放の処分となったのだ。        (p.207)

とか書いてた頃は、松岡氏もまさかよりによって岡田以蔵の伝記書く羽目になるとは思わなかっただろうな~(笑)
『維新土佐勤王史』では以蔵の末路について、

然れども血気の勇は遂に頼むに足らず、全く酒色の為めに堕落して、当初剣客なりし本分を忘れ、其の乱行至らざる所なく、果ては無宿者鉄蔵の名を以て、京都所司代に脆くも捕縛せられぬ

と書かれています。岡田以蔵、一度脱藩して江戸の長州藩邸で他の仲間と合流しているんですが、どうもその後龍馬の所に移った後は遊郭にハマって仲間から借金を繰り返したあげく追い出されて無防備なホームレスになり、食い詰めて犯罪でも起こしたのか捕縛されてしまったようです。
時系列的に龍馬の所で勝海舟の護衛をしていたのが長州藩邸に居た時期以降になるので、龍馬達にも見捨てられちゃったようだと松岡氏は言いたいみたいですね。ようするに土佐勤王党一素行が悪かっただけの人間が、高知の観光業界では創作のイメージで偉人扱いされてるということで、これは全く恥ずかしい状態だと思います。
そういえば昔は以蔵の墓の場所を聞くと「あんな土佐の恥の墓に墓参りですか!?」って役場の人にビックリされたって話を聞いたけど本当かな?私も以蔵については一通り調べた事があるので(結果私の中の以蔵株がストップ安になったつーかこの人のせいで他の党員死んでるし!)知り合いに質問されたら「え~あの人実際はむっちゃしょうもない人間だったがで~」と史実の美しくない話を教えてあげてますが。夢見ちゃダメ♪

まあ今回の連載は岡田家の方の協力の元で執筆してるようなので、あんまり以蔵にキツイ表現は使わないでしょう。しかし以前の記事では岡田家子孫の方が以蔵の伝記執筆中といってましたが結局詳しい人にお任せする形になったんでしょうかね。それはそれでどんな内容になるか興味があったのですが…でも幕末は色々と複雑で取り扱いが難しいからなぁ…。
とにもかくにも松岡先生頑張れ~
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No title

初めてお邪魔します。
Vegaと申します。どうぞよろしく!

今頃ですが、岡田以蔵の連載が始まっていたとは知りませんでした!
さっそく読んできます。
松岡司さんが以蔵の伝記を書くなんて、ほとんど冗談のようですがw
しかし松岡さんに伝記を書いてもらえるとは、以蔵も出世したなーと、ちょっと感慨にふけってしまいました。これも龍馬伝効果でしょうか。
ただし、(創作と違って)実際には身もフタもないような話が多いですけどね、この人の場合…(汗)。

Vega様はじめまして!

コメントどうもです。
岡田以蔵関連の話は曖昧な伝承と創作話が混在しているので、松岡氏がどこまで突っ込んで検証するのか今後の連載が楽しみです。色々な意味で(笑)
アレとかアレの扱いはどうなるのかなー、とか…。
また連載で気になる内容の更新があったら感想書くかもです。
いやーしかし創作の影響力って凄いですねー。
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Author:azoto
土佐藩についての話題が多め。

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